つむぎめむすび

つれづれなるままに、何気ない今日を。

景色、人、もの…全てが一期一会。【イタリア・ベネチア】

※以前運営していたブログから少しずつ移行しています。この記事は2018年無職ふらふら期の記事です。

 

幼い頃、鉛筆を持って遊びで迷路を解きながら、「あぁ、いつか自分自身が迷路の中に入ってみたい」と夢を抱いたことがあった。

紙の上だけじゃつまらない。

私が中に入ってぐるぐる迷いながら、ゴールを目指したい、と。

それが叶う場所を見つけた。

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高校生の頃、この街の存在を知った時からずっと訪れてみたかったイタリア、ベネチア

念願だった「水の都」と言われるその街に降り立つと、一歩先へ進むたび複雑に入り組んだ迷路がお出迎え。

 

え、自分ってこんなに方向音痴だったけ…って引くくらい滞在期間中とことん迷った。

行き先も、行き方も、ちゃんと確認したはずなのに、「あれ、あれ?」って思っているうちに一向に目的地につかない。

(あの角を曲がればゴールって思ってたのに、見事に正反対の海に出た時はまじで絶望した)

 

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「また帰りにこの店に寄ろう」と思っても、同じ道を通れる自信は0パーセント(少なくとも私の場合は)。

「この景色きれいだな」と思ったら、すぐにシャッターを切る。同じ場所に辿りつく自信ないから(笑)リアル一期一会。

 

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全てが一度きり。

だから五感を全開にして何もかもを味わう。

 

陸にいる時はほぼ必ず迷ってしまうから、水上バスであるヴァポレットの上にいた方がよっぽど安定してた。気持ち的に。

どれだけ迷っても「ま、いっか」と思ってしまうのは、この街の大らかさがあるからだろうか。

 

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車もバイクも自転車も、「現代っぽい」音のしないこの街では、急いでる方が目立ってしまうのではと思うほど。

 

「ま、いいか。のんびり行こう」

 

そう思ってまた歩き出す。

正反対の方向に進んでいることにも気付かずに…。

 

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だって全部が素敵な景色で、同じように見えてしまうんだもん。