つむぎめむすび

つれづれなるままに、何気ない今日を。

いくつになっても恩師は恩師。私は生徒。

何年かぶりに恩師に電話をしてみた。

前だったら電話なんてめちゃくちゃ緊張して無理だったけど、だてに社会人やってたわけではないらしい。むしろ今の私は、すぐにレスポンスもらえる電話がすごく便利だと知っている。

とはいえ、用事がないと電話もしづらく、ようやく用事ができたので電話した。何年ぶりだろう5年ぶりくらい?

5年ぶりに聞く恩師の声は全然変わってなくて、あまりの普通感にこっちが拍子抜けした。いやいや、昨日も会ってたわけじゃないんだから(笑)おかげでどう話し始めればいいか、全然分からなかった(笑)

でも、私が言葉足らずでも文脈を察してくれるのが恩師で、10分ちょっとしか話してなかったのに、30分は喋ってたんじゃないかってくらいの内容量だった。

「本当は会いたいけど今コロナだから無理かもな~電話で言おう」と思って電話したんだけど、「1回顔だしな」って言ってくれて、勉強のための教材を聞いたら、「あげるから」って言われれて。

期待してたことの倍、いや5倍、10倍くらいのことを言ってくれて、「ああああ~~~大人~~~紳士~~~~」ってなった(笑)こういうことじゃない?大人の男性って!別に恋愛対象でもなんでもないんだけど(なんなら恩師は親と同い年)、久しぶりにこっちのことをさっと理解して、期待以上のものを提供してくれる人に出会った。元カレこういうことやぞ~~~←

 

ま、そんなこんなで「先生さすがだなあ」って思いながら電話を切ったら、自分がすっかり「生徒」に戻ってたことを実感した。

なんか多分さっきまでの自分をもう一人の自分が見ていたら、きっと表情も声も何もかもあの頃の「生徒」のままだったんだと思う。こんな純粋な初心が今の自分に残ってるのかってびっくりしたし、嬉しくなったり、やっぱり気恥ずかしかったり。

 

結局いくつになっても先生は「先生」だった。

でも今でもこうして電話して助けてくれる先生がいてくれることはとっても嬉しいし、有難いことだなあと。今度教材をもらうがてら会いに行くことにもなったから、またそこで私は生徒になるんだろう。

 

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