つむぎめむすび

つれづれなるままに、何気ない今日を。

リンゴで伝えるミャンマー人の「好き」はとびきりの愛だった

友達にはミャンマー人の彼氏がいる。付き合って6ヵ月目くらい。
最初は軽い気持ちで付き合ってるんじゃないかと思っていたけど(←失礼。いや、でも付き合ってる当人もそう言ってた)、よくよく話を聞いてみると、めちゃくちゃ純粋な恋だった。いや、もはや愛。
日本人なんかより全然純粋。ミャンマー人の恋愛はひたすらピュア!聞けば聞くほど心が洗われていく。ああ、こんな恋愛があるのだな、世界は広いな…としみじみする。

 

付き合う=結婚

友達はまだ8ヵ月とはいえ、結婚も見据えている。なんなら将来ミャンマーに住むかもしれないと言っている。「ええ、もうそこまで考えてるの!?」ってびっくりしたのだけど、それは友達がというよりは、相手がそう考えているかららしい。
ミャンマー人は結婚を前提として付き合うとか。しかも生半可な覚悟ではなく、交際する相手は生涯たった1人。つまり、結婚する人としか付き合わない、と。

 

だから、付き合うまでに数年

初めに付き合った人と結婚するわけだから、適当に彼氏彼女を作るわけにはいかない。だからまず、好きな人ができたら、その人と付き合うまでに2、3年を要する。数年かけて互いが「やっぱりこの人しかいない」と思えば晴れて恋人同士に。その時にはもう結婚相手という認識になっている。

 

告白はリンゴで。

ミャンマー人は女性をとても大切にする。結婚していない付き合ってるだけの段階(結婚前提ではあるのだけど)では体の関係は持とうとしないし(その分いちゃいちゃはするらしい)、付き合う前にも女性に気安く「好きです」とか「(下心ある感じで)君可愛いね」とか言わない。

直接「好きだ」なんて言っちゃうのは野暮のすること。そこで使われるのがリンゴだ。

リンゴ!!

思わず笑ってしまったけれど、赤くてハートの形に似ているので、それを女の人に渡したら「私はあなたのことが気になっています」という合図らしい。


「気になってます」とリンゴで伝えて、相手がそのリンゴを持ち帰ってくれたら数年友達関係を続き、うまくいったら晴れて付き合う。なんて、長い道のりなんだ…!


あ、ちなみにリンゴの時点で「この人ないわ」って思ってたら受け取らないらしい。数年の友達関係チャンスも与えられないとは。厳しいリンゴの世界や。もはやリンゴのせいにしたくなるわ。

ちなみに友達は付き合って数か月後に、意味の分からないままリンゴを渡されて「??」だったらしい。

いや、タイミングな!

日本じゃ2、3年友達関係を続けるわけにはいかないから先に付き合ったわけだけど、だったらリンゴ渡さんくてよくね?「あ、やべ、リンゴ渡してなかったわ…」ってなったのかな(笑)それくらいリンゴはミャンマー人にとって大きな意味を持つのかもしれない。

 

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話を聞いてるだけで、ミャンマー人への好感度爆上がりした。すんごい誠実やん、信頼できるやん…。何より話してる友達がめちゃくちゃ幸せそう。楽しそう。私もとても安心したので、これからも温かく見守っていこうと思う。幸あれ。

 

もちろんミャンマー人といえど個人差があるので、付き合う人は自分で見極めようね。