つむぎめむすび

つれづれなるままに、何気ない今日を。

世間がどうなろうと、やっぱりスポーツは生活の彩りなんだ【風が強く吹いている/三浦しをん】

プロ野球高校野球箱根駅伝が大好きな私。めちゃくちゃミーハーだから、広島に住んでる時はカープファンになったし、去年はもちろんラグビーのにわかファンになった。とにかくスポーツが好きだ。

でも今年はプロ野球も開幕しないし、高校野球は中止になるしで、スポーツの話題もめっきり減って寂しい限り。現実世界にないのなら、せめて小説で。と思い、『風が強く吹いている/三浦しをん』を手に取った。

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メンバー10人。補欠もいない状態で、ほぼ陸上初心者の弱小チームが箱根駅伝を目指す、という私がいかにも好きそうなテーマ(中学生の時ドラマROOKIESにハマりにハマった奴)

 

案の定、ページをめくる手が止まらず夢中になってあっという間に3分の2まで読んでしまった。でも緊張した場面が続いてるし、もったいなくなってきてそこからは頑張ってゆっくり読んでる。時間を空けるために登場人物たちの学年、学部、タイム、走順とかをメモにまとめてみたり(笑)暇かよ(笑)でも設定タイムとかそれぞれの性格とかかなり緻密に考えられているから、整理してみると新たな発見があって楽しい。

 

緊急事態宣言が解除されてもまだまだスッキリしない世の中だけど、私の心はもう箱根。「今私は箱根の◯区を見ているんだから!」 と思うだけで、すごくワクワクするし楽しい。季節は夏に近づいてきているのに、箱根駅伝の只中にある私の心はものすごくスリリングで、震えてる。


テレビで見ていると選手の早さに圧倒されちゃってあっという間だけど、小説なら自分のペースで、印象深い場面は読み返しながら(自力リプレイ機能)、読めるのもいいね。もう記録会や往路だけで何回読んでいることやら(笑)

やっぱり本の持つ力はすごい。狭く凝り固まった私の心を、頭を、ぶわっと無限の可能性のある世界に連れて行ってくれる。本は自由だ。

 

これを機にスポーツ小説を読みたくてたまらなってきた。「一瞬の風になれ」とか「DIVE!!」とか中学生の頃大好きで、今も本棚にある。久しぶりに読んだらどうなるだろう。捉え方もあの時と変わっているだろうか。

 

現実世界でスポーツを思いっきり楽しめるのは、もう少し先になりそう。だったらまだしばらくは本の中で楽しんでみよう。スポーツが与えてくれる、めまぐるしいほどの感情の起伏はやっぱり私にとっては最高の楽しみらしい。不要不急、不可欠じゃなくとも、生活を彩ってくれるスポーツの存在は大きい。大切だ。不可欠なんだ。

 

#毎日更新21日目