2019.7.5コブクロATB鹿児島公演1日目「ありがとう」
前回の続きです。奇跡の連続で涙腺ゆるゆるになって迎えた鹿児島公演初日。当日まで開催されるか不安だったけど、雨すら降ってなかった(気がする。さすがにうろ覚え)
仕事を早退して駆けつけた。市民文化ホールがコブクロに染まってる。鹿児島にツアトラが来てる。鹿児島に「5296」ナンバーの車がたくさんいる。
自分の故郷に大好きな人たちがやってくる。それがこんなにも嬉しいのかと。
開演して、2人の姿を見た時は、ただただ「鹿児島に来てくれてありがとう」って気持ちだけで泣いていた。涙が止まらなかった。
コブクロを好きになるきっかけになった「ここにしか咲かない花」を鹿児島で聴きたいってずっと思っていて。セトリは日替わりだったから歌うかちょっと不安だったけど、この初日で歌ってくれてまた号泣。
何もない場所だけど、ここにしか咲かない花がある
心にくくりつけた荷物を、静かに降ろせる場所
どの会場でもここ花を聞くたび涙してるけど、この歌詞がこんなに染みたことはなかった。ああ、書いてるだけで泣きそう…。
そして、ここ花ともう一つ、印象に残ってるのがこの日の「風をみつめて」。
そもそもこの曲は、西日本豪雨などの災害がたくさん発生した2018年に作られて、そうした災害で被害にあった人への思いが込められている曲でもある。
つい数日前まで災害レベルの雨が降っていた鹿児島。この曲にかける2人の思いは尋常じゃなかった。特に小渕さん。「思いを込めすぎて声が枯れちゃった」って。
いつもはビブラートで歌う最後の「雨上がり」の所は、吹っ切るように地声で力強く歌ってくれた。
まぶたの裏 話しかける
「あなたが元気でいれますように」
ゆっくりでも 良い前を向いて
一歩も進めない そんな今日は
未来の君が もう1㎜だけ
頑張れる日のための
雨宿り 時は巡り 雨上がり
この曲もこんなに染みた日はなかった。やっぱり場所やその時の状況によって、同じ曲なのにいくらでも変化する。それがコブクロの歌だし、だからこそ色んな会場で、色んな自分の状態で聴きたくなる。
あの日の「ここにしか咲かない花」「風をみつめて」は一生忘れない。自信ある。涙でぐちゃぐちゃだったけど。
ライブではコブクロの2人が「鹿児島」って言ってくれるだけで嬉しくて、鰻が美味しいって聞けば「宮崎も美味しいし!」って対抗心燃やす小渕さんが可愛くて。
いつもMCでお客さんがどこから来たか聞くんだけど、宮崎の人が半分くらいじゃない?ってくらい多かった。熱意がさすがすぎる…。
宮崎の方、鹿児島でもこれだけ集まるんだから、これからも鹿児島と宮崎交互に開催してくれって思ってた(笑)
そして、泣いたり笑ったり、感情の起伏が激しすぎるライブが終了。
挨拶も終わりコブクロもステージを去る。
余韻に浸りながら、幕は閉じた。
と、思ってた。
そこに、突然スクリーンに映し出された文字。
同時に大音量で流れ始めた「どんな空でも」。
こんなの、今までの会場でなかったようううう。鹿児島の状況を想った上でのサプライズだってすぐ分かった。
はい、また泣くよね。
いつしか晴れるよ どんな空でも
僕等はおんなじ 光を分け合ってる
もう、雨で不安でたまらなかった夜に、この曲にどれほど励まされたか。本当にその数日「どんな空でも」をたくさん聞いてたから、コブクロも同じ気持ちだったんだってすごく感動した。こういうことしてくれるのがコブクロだなあと。だから大好きなんだよなあと。
どれほど大きな存在になっても、いつでも私たちに寄り添って同じものを見て同じことを感じて、勇気をくれる。
もうコブクロはいないのに、会場にいた人みんな曲に合わせて手拍子してるの;;一緒に歌ってるの。こんなに温かくて優しさに満ちた空間ってあるのかなって夢のようだった。
大サビになったらさ、手も上にあげて、一段と大きな声で歌うんだよ。もうさ、ファン最高すぎない?
コブクロはいなかったのに、あのライブのハイライトは「どんな空でも」だった。あの優しい空間に集まったファン。共通点はみんな「コブクロが好き」。ただそれだけ。でも、それで十分だった。あれこそ、まぎれもなく「コブクロ」だった。
今日まで生きてきてよかったなって思った。「今日」というお守りを持っていれば、この先どんなことがあっても生きていける気がした。
「ありがとう」
いつもありがとう。
鹿児島に来てくれてありがとう。
私たちを想ってくれてありがとう。
あんなにも優しい歌をありがとう。
あんなにも温かい空間をありがとう。
伝えたい言葉なんて一つだけ。
ただただ「ありがとう」
そんな鹿児島公演1日目。
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