つむぎめむすび

つれづれなるままに、何気ない今日を。

十二国記の記憶をなくすなら、今の私は何巻から読めと言うだろう

「何巻」という概念は十二国記にはないけれど、新潮文庫版にはエピソード番号が振ってある。『魔性の子』が0、『月の影 影の海』が1…。

でも出版元が変わってたり、刊行年が色々だったりで、最初読もうとした時は何から手を付けたらいいか分からなかった。ということでとりあえず、新潮文庫のエピソード番号順に読んでいった。

私の読んでいった順での驚きまとめ(あ、ちなみにネタバレしかありません。未読の方すみません)

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0.魔性の子

多くの読者と同じようにずっと「き」って何?って思いながら読んでた。「エンオウ」「レンリン」って何?誰?え、高里くんどこ行っちゃったの?麒麟とは?what?と、ひたすら疑問の連続。十二国の世界は知らんが、高里くんがいなくなって、災害もやんだならそれで良かったのかなとか考えてた。

1.月の影 影の海

ひたすら、陽子ちゃん可哀そうって同情してた。「ケイキ」…。ん!魔性の子の「き」だっけ?!ーー魔性の子読み返すーー違うわ、あれは「たいき」だったわ。え、じゃあ「ケイキ」ってなんなん。うわ、また「エンオウ」出てきた!なるほど、王だったのね。え、陽子ちゃんも王なの!?あれ、「たいき」って死んだことになってんの?でも、高里くん生きて…あれ、高里くんってあの後どこ行った?
登場人物を覚えてなさ過ぎて大パニック。何回も読み直した。

2.風の海 迷宮の岸

えええ、プロローグが魔性の子と一緒!!!なんなんこれ、なんかめっちゃ興奮する!(この頃から泰麒を偏愛しだす。女仙と一緒)にしても、ちび高里くんってこんなに可愛かったの…え、男の子ってこんなに変わるもん…?ーーいとこの子供(ちょうど10歳くらい)で想像ーーいや、にしてもあんま可愛くない?どうにも高里くんと結び付かない…。
え、また延王出てきた…暇かよ…。そっか。これは月影より前の世界だから、えーっと何年前だっけ?(徐々にハマるにつれ、正確に把握したいあまり年表欲しくなってくる)
そして自信満々おじさん(驍宗様)やばい(最初はこんな印象だった←)

3.風の万里 黎明の空

え、戴ってこんなに荒れてるの…?やばくない?何があったん?魔性の子の高里くん、そんな中に帰っていったけど、大丈夫だったん?

それから、番号通り『丕緒の鳥』『図南の翼』と順調に読み進め、

6.華胥の幽夢

わわわ!雛泰麒がいるうううう。(もう会えないと思ってたから短編集にいてまじでびっくりした)新鮮すぎる反応。オタクの鏡(笑)
やっぱり可愛いな…「ーーかしら」とか「あのね」とか言っちゃうんだもんね。10歳とはいえ可愛すぎないか?にしても魔性の高里くんとはどうしても結び付けられない…。

7.黄昏の岸 暁の天

李斎に花束持ってくる雛泰麒きゅんにやられる…。よく挿絵で描いてくださいました、ありがとうございます。ほのぼのはそこだけで、あとは結構切ない。冬栄の裏でこんなことが…。え、あの時の阿選めっちゃナイスなことしてなかったっけ?ーー冬栄読み返す(ほら、泰麒と仲良くお散歩してるやん、え、怖)ーー
読んでくと時系列が分からなくなってきて、魔性の子と対応させながら読んだ。あの後高里くんは戴ではなく、まず慶に戻ったのね~と。

そして白銀。

ようやく魔性の子に繋がった。

 
結局どの順番で読むのが良き?

魔性の子、月影での何か分からない手探りな感じを存分に味わいたいなら、やっぱりこの順番で読むのがベストかな。特に、何も知らないからこそ、魔性の子はあれだけ不気味になると思う。

後悔してない。後悔してない、けど!!

大の泰麒推しとしては、泰麒を時系列で楽しむ世界線にも生きてみたかった。つまり、魔性の子からではなく、迷宮→華胥(冬栄)→魔性→黄昏→白銀。どうにも雛泰麒と高里くんが自分の中でうまく結びつかないのが惜しくて惜しくて…。台輔の成長過程をそばでお見守りしたかった…的な

だから、一旦迷宮と冬栄で存分に雛泰麒のきゅあきゅあ感を満喫してから、影のある儚げ高里くんに移ってみたかった。

どっちの順番でも読みたいから、一旦記憶をリセットして2つの順番で読ませてくれ。そっからどちらの順番が良いか決める(無理)

よく十二国記の読む順番が議論されてるけど、結局誰を偏愛してるかによる気がするな。陽子ちゃんだったら、この順番でいいし。

でも誰を偏愛するかなんて読んでみないと分からないし、結局読む前は何も分からないし(初めの数巻は地名も人名も役職もさっぱりだったし。関弓ってどこの国ですか?はて?みたいな)、だったら公式のエピソード順で読んじゃうよなあ。

ま、どんな順番で読んだって結局白銀の泰麒くんにやられる構造になってるんですけど。あー好き。(超溺愛)

 

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