【夢を与える大人もいるんだ】甲子園での交流試合の話を聞いただけで泣けてくる
「大人もたまには粋なことできるんじゃん」
そう思ったのは私だけではないはず。
春、一度決まった夢の舞台が、何も悪いことしていないのに、奪い去られてしまう無念さ。そして夏、その夢の舞台への挑戦さえできない無力さ。
このご時世我慢しなければならないのは分かる。命にかかわる、それも分かる。でも、それにしても、二度と戻れない学生時代を生きる子たちの犠牲が半端なくないか。
中学の頃、バスケ部でキャプテンをしていた私は、中体連や高校総体中止のニュースを聞くたびにどうにもならない思いになっていた。都道府県で代替大会を検討するといっても、期間が延びるほど、引退も延びて、受験勉強にも身が入らなくなるだろうし…。
大人は車で遊びに行ったり、こっそり旅行をしたりする人もいるのに、真面目に頑張ってきた学生たちがこんな形で我慢しなければならないのは、あんまりじゃないか、大人だけ息抜きしてんじゃないよー;;って思ってた。
「最後は生徒のために全面的に協力しようということで決まった」
「九回二死からの逆転かもしれない」
ーーー関係者取材記事より
どうやらかなりギリギリの状態で決まったようだ。
野球だけ救済するのはという意見もあると思う。
8月にコロナが爆発すればもちろん中止だろう。
高野連をはじめ、出場予定の高校にはまだまだ大変なことがあるだろう。ただ、この大人の粋な計らいに希望を見た人もいるのではないか。私がそうだ。
心ある大人もいるもんだと、「夢」という抽象的で実益のないようなものを守ろうとしてくれる人がいるのだと。そして、これから未来へ飛び立つ彼らが、そうやって寄り添ってくれる存在を少しでも感じてくれたら嬉しい。
さて、どうなるかな。ちゃんと開催されるかな。放映されるのかな。やっぱりスポーツのない日々は色のない世界みたいなものだから、無事に開催されてほしい。
勝っても負けても「そのチャンス」があるだけで、どれほど救われるだろう。1人でも多くの学生が、やり切れたという達成感を抱きながら次のステップへ進むことができますように…。
#毎日更新39日目